舞台観劇総決算バトン

おもしろそうなの見つけたのでやってみる。
これバトンってことは過去のインターネット遺物なのだろうか…。

 

●今年観に行った舞台を全てあげてください

「逆鱗」(NODA・MAP
「ライ王のテラス」
「裸にまが玉」(MONO)
「焼肉ドラゴン」
「家庭内失踪」
帝一の國
「乱鶯」(劇団☆新感線
「たとえば野に咲く花のように」
滝沢歌舞伎
パーマ屋すみれ」
「Murder for Two」
「ラストダンス」(国分寺大人倶楽部)
「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」
「ビニールの城」
「若様組まいる」
ヒトラー最後の2000年」
「Vamp Bamboo Burn」(劇団☆新感線
「来てけつかるべき新世界」(ヨーロッパ企画
「露出狂」(チーム露・チーム出)
「夜が私を待っている」
ラズベリー」(sleepwalk)
「サバイバーズ・ギルト&シェイム」(KOKAMI@network)
「サンバイザー兄弟」
「エノケソ一代記」
「紅をさす」(東京マハロ)
「キネマと恋人」
シブヤから遠く離れて

27作品…。
例年に比べ、今年ちょっと観てる本数おかしいんですけど、複数回行ってる作品もいくつかあるので、観劇数でいうともっと増えるから我ながら引く。
来年は落ち着きたい。

 

●今年一番良かった舞台は?

今年いい作品いっぱい見られたので一番選べない!
とりあえず個人的ベスト5あげてみる。

 

「逆鱗」(NODA・MAP

ファンタジックな世界から、一転する後半の展開がすごくて、畳み掛けるように前半の色々な事象と繋がっていく世界にぞわぞわした。
とても苦しくて、でもとても美しくて、終演後、舞台の真ん中に鎮座したままの「人魚」を見ながら、すごい作品を観てしまった、と思った。
本読んでるときとかでもそうなんだけど、「痛い」とか「熱い」とか、そういう感情ではなく感覚的な部分に移入できる作品はすごいなーと思っていて、逆鱗はまさにそれで、「息が苦しい」「酸素が薄い」っていう舞台上の感覚に入り込んで、酸欠に陥りそうだった。

 

「ライ王のテラス」

40年ほど前に書かれたくどいまでの三島台詞をほぼそのまま2016年に上演しているのがすごいなぁって思ったし、その台詞をちゃんと自分のものにしていた役者陣の力量に感服した。
ラストシーンのバイヨンと鈴木亮平さん演じる王様のシーンは「圧倒的」って言葉がとても似合う。
ぜひ再演してほしい作品だなぁと思う。

 

「Vamp Bamboo Burn」

豪華なキャスト、生演奏で鳴り響く音、きらびやかな衣装、まさにエンターテインメント!っていう新感線らしい作品。
好きな、何度も観たいっていう新感線作品はいままでにもたくさんあったけど、今回、予定外に竹井京次郎というキャラクターにどっぷり嵌ってしまい、初めて大千秋楽のお煎餅撒きにまで参加してしまったのでした。
竹井好き…幸せになって…。

 

「露出狂」

男子校サッカー部!ホモ!乱交!みたいな宣伝文句に「どんなじゃ…」って若干ビクついてたんだけど、本質は別のところにあって、比留ってキャラクターを中心に、人間関係の構築とか、青春の賞味期限とかを考えながら観ていました。
演者のレベルはあまり高くないんだけど、それ故に、荒削りさや、個々の成長と変化が楽しめて、チーム分けしていた点も含めて、「1回たりとも同じ公演なんてない」っていう演劇の醍醐味を改めて思い出させてもらった気がする。

 

「キネマと恋人」

どうしてもどうしても観たくて大阪まで行ってしまった。
田舎に住む、映画が好きな女性の話なんだけど、映画に救いを見出す気持ちや、主役ではない俳優を好きになる気持ちが、オタクとして痛いほど分かって、ぐさぐさ心に刺さる作品だった。すべてのオタクに観てほしい。
演出もとても良くて、プロジェクションマッピングの美しさは言わずもがなだし、個人的には「梟島キネマ」という看板の影が、ステージに映し出されるのがすごくすごく綺麗で好きだった。
あとオリジナルの方言が本当にかわいい。

 

あと「たとえば野に咲く花のように」とか「ビニールの城」も良かった。
「たとえば野に咲く花のように」は熊本地震の日で、観劇後バタバタして余韻もなにもなくなってしまったんだけど、強くて可愛らしい女性たちの物語で、とても素敵だった。
鄭義信さんの三部作連続再演は本当に嬉しい企画だった。

 

●今年の一番酷かった舞台は?

酷かったっていうと語弊があるけど、個人的に合わなかったなーっていうのは「家庭内失踪」「若様組まいる」「紅をさす」あたりかなー。

 

●今年舞台にかけた費用は?

え、考えたくない…。

 

●今年何回遠征した?

観劇遠征でいうと3回ですね。VBB×2とキネマと恋人と。
ツアーとかイベントでの遠征はいままでもしてきたけど、観劇遠征っていままでしたことなくて。
「言うても東京と内容は一緒じゃん?」って思ってたんだけど、VBBの中村倫也くんが東京公演で回を重ねるごとに演技がすごくなっていって、「これ大阪見ないと後悔するやつ…」と思って遠征しました。
「キネマと恋人」は東京公演観るはずだったけど、演者のインフルエンザ発症により公演中止になったのでやむを得ず遠征しました。

 

●来年最初に観る舞台は?

トニセンの「戸惑いの惑星」かな。
年明け時間とれたら柿喰う客を観に行きたい。

 

●最後に一言どうぞ

わたし、ちゃんと舞台観るようになって12,3年くらいなんですけど、それだけ観てると好きな劇団、好きな演出家、好きな脚本家が定まってきて、「これは絶対観たい」「これは観なくてもいいかな」っていう取捨選択ができるようになったし、その予感を外さなくなったなぁって思います。
自分に合う作品を探す嗅覚が身についた感じ。

来年もいい作品にたくさん巡り合えたらいいなぁと思っているけど、さすがに今年みたいな観劇の仕方は避けたい。
もっと本数を減らそう…。
既に6作品10回くらいの観劇予定が入ってるから、減らせるのか心配だけど…。