TIFF「アイスと雨音」Q&Aメモ

2017年11月1日に行われた、東京国際映画祭アイスと雨音」の上映後Q&Aコーナーの覚え書き。偉登のことを中心に。

 

最初のご挨拶。
偉登は「今日が世界で二回目の上映ということで、初めて見る方も2回目の方もいらっしゃると思いますが、ぜひ最後まで楽しんで帰っていただければ」みたいな無難な感じだけど、監督に「世界で二回目?」って聞いたりするのが大変かわいらしかったです。
舞台挨拶という場に立つ機会は数えるほどだけど、いつもとてもしっかりお話できるからすごいなーって思います。

そのあとの柚くんが、名前を名乗った直後に頭真っ白になっちゃったみたいで、「・・・飛んじゃった」って偉登のほう見るのがかわいかったです。
丈太郎くんはふわふわとした感じでご挨拶。
しゃべり方や言葉遣いがすごくふわふわで子どもみたいだなぁって思ってたら、丈太郎くんってまだ15歳なんだね?!そりゃあ子どもだわ。
偉登もだけど、3人ともすごく緊張している感じなのがヒシヒシと伝わってくる。
つられてこっちまで緊張するw

 

質問「MOROHAの音楽を聴きながら演じるという状況はどうでしたか?」

偉登「撮影がワンカットだったし、MOROHAさんの言葉もすごく刺さるもので、気持ちの整理が付かないところもあったり、そういうその時その時の気持ちと向き合いながら演技をしていていました。MOROHAのふたりが横に居てくれたからこそ、僕らもいい芝居ができたと思っています」

「僕は、自分のシーンが終わったあとも涙が止まらなくて。後半はほっとんどずっと泣いてました。」って言ってて、それがすごく、愛おしいなぁと思いました。
13歳のハローワーク」の撮影時にも、泣きのシーンのあと涙が止まらなくなっていたことがあって、そういうところ変わってないんだなぁって思いと、作品に対して、涙が止まらなくなるほどの気持ちをぶつけられるところが、すごいなぁって思う。
泣いてしまったのは最後のテイクで、ワンカットだから1日2テイクが限界で、さらに劇場を借りてるリミットがあるため、4テイク目が最後のテイクと決まっていて、そういう状況も相まって、泣いてしまったそう。
「涙を止めることに必死で、上手く演技をしようとか全然考えてなかった」って言ってたけど、この作品はそれでいいと思うし、だからこそ、伝わるものがあるんだと思う。
「終わったあと、主演の森田想に『泣きすぎだよ』って責められました」ってエピソードがかわいすぎ。

 

柚「MOROHAさんの『tomorrow』には思い入れがあって、最後、想とふたりのシーンでtomorrowが流れるんですけど、tomorrowに気持ちが持っていかれすぎちゃって。松居さんに『tomorrowに逆らう感じで』って言われたので、助けてもらってるけど、負けないように演じていました」

この映画は実際に舞台の上映が中止になったことから始まった作品だけど、柚くんも同時期に衣装合わせまでした作品が中止になるという経験をしていて、そんなときにオーディション募集のページにリンクが貼ってあったMOROHAの「tomorrow」を聴いたそう。
「それを聴いて共感して、夜一人で泣いてたんですけど」って言う柚くんに、「みんな泣いてるね」っていう偉登かわいいし、「泣き虫3人組だね」って答える柚くんかわいい。
自分で「泣き虫3人組」って言ってから丈太郎くんに「あ、泣いた?泣いてないか」っていうのもかわいい。

丈太郎くんは「お稽古中からMOROHAさんがその場で弾いてくれてるんで、すごく気持ちが作りやすかったです」みたいなことを言ってた。
丈太郎くんが「お稽古」って言うたびに監督と顔見合わせて笑う偉登がかわいい。

 

質問「劇中の松居監督は抽象的な指示ばかりですが、実際の松居監督はどうなんですか?」

偉登「実際にあんな感じです。稽古中に松居さんの『命を燃やせ』って言葉が、僕らの中で流行りました」

柚「劇中の、僕と想のシーンで『監督と偉登くんが命燃やせとか言ってるけど意味わからないよね』みたいな話をしているのはアドリブです」

偉登「あそこ最初は松居さんだけの悪口だったのに、最終的に僕も入ってたので胸が痛みましたw」

余談ですが、柚くんが偉登のことは偉登くんって呼ぶのに、想ちゃんのことは想って呼び捨てにするのが大変萌えます。

 

 

質問「劇中劇と、劇中の役との演じ分けはどうしていましたか?」

丈太郎「僕は演じ分けをあまりしてなくて、ずっと映画の中の丈太郎でいたつもりです」

偉登「劇中劇ではないほうの自分は素の自分です。僕と玲子と想の3人のシーンは、演じているのか素の自分なのか分からなくなってしまって、完成した映画見てやっと劇中劇なのかって理解したので、演じ分けとかはあまりないかもしれないです」

柚くんは「劇中の役と、劇中劇の役と、いまここにいる自分と、こんがらがってしまって…」って話をしてたんだけど、最終的に「人間の絆が」とかって言い始めて、自分で「???何話してるんだ???」ってなってておもしろかったです。
「???」ってなってあわあわする柚くんの背中をぽんぽんってしてあげる偉登がお兄ちゃんでかわいいなぁ。

 

 

他にもカメラの話とか、監督が撮影の技術的な話をたくさんしてくれておもしろかったけど省略。
そんな感じで、撮影中のお話をたくさん聞けたとても有意義な時間でした。
久しぶり(2年半ぶりくらい?!)に、こういう舞台挨拶という場に立つ偉登を見たけど、お話が脱線してしまっても最終的にちゃんと質問者の意図した結論で締められたり、緊張する柚くんのフォローに回ったり、しっかりしているなぁってなりました。
今回は先行上映って形だから、来年の公開の時期に、また舞台挨拶とかあったらいいなぁ。

 

 

ちゃんとしたレポートは、映画ナタリーさんに取り上げられてるよ!

松居大悟「大きな命の塊を作ろう」、TIFFで「アイスと雨音」キャストとトーク(写真14枚) - 映画ナタリー http://natalie.mu/eiga/news/255033