恋はするものじゃなくて落ちるものだ

この先の文章は人様にとっては全くもってどうでもよい、ショタコンBBAの気持ち悪い戯言です。
ただ個人的に書きたかっただけなので読まなくていいです。全然。

 

先日、V6を好きになったときの話と、蒼ちゃんを好きになったときの話をだらだら語ったわけですが、わたしの場合、なにか作品や番組を見てストンと落ちたわけではなく、「好きかも」「あーやっぱ好きだわ」というじわじわ落ちていくタイプなので、なんかこう、面白味がないのですよね、出会いの物語的に。
これは人じゃなく作品とかでも言えることなんですが一目惚れすることはそうそうない。
そんな中、ストンと落ちた人がいます。

偉登です。

偉登って誰だよって人のために軽く説明しますが、田中偉登くんは2000年1月生まれの現在15歳、アミューズに所属している俳優さんの卵です。
年齢の時点で犯罪臭がやばいですが、とりあえずそれは一旦置いといて。(笑)
偉登と書いてタケトと読みます。俗に言うキラキラネームだね!変換されないよ!
出演作品はドラマ「13歳のハローワーク」の小鉄役、映画「るろうに剣心」(1作目)の弥彦役、舞台「黒執事」(千の魂〜の再演)のシエル役、映画「仮面ライダー鎧武」のラピス役など。
一番最近だとNHKのドラマ「風の峠」で、中村雅俊さんの少年時代役をやりました。
タレ目で眉はキリッとしてて、ちょっと生意気そうな見た目と裏腹に、泣き虫で、もんのすっごく人懐っこくて、共演した役者さんや現場のスタッフさんにぎゅうぎゅうくっつく甘えん坊。
今年の4月で高校生になるので、だいぶ見た目は大人っぽくなりましたが、どことなく舌足らずなしゃべりかたは変わらずの、とてもかわいい子です。
そんな、自分の年齢の半分くらいしか生きてない子を、わたしはいま結構必死に応援しています。

偉登のことを好きになったのは、映画「るろうに剣心」のプレミア試写会、2012年夏のことです。
国際フォーラムのホールAで行われ、試写会としては結構な規模で、制作陣の気合と自信が伺えるイベントでした。
試写会前の舞台挨拶で、錚々たる共演者の人たちと共にレッドカーペットを歩き、5000人の観客の前に立った偉登は、遠目に見ても分かるほど、ガチガチに緊張していました。
当時、中学1年生。舞台挨拶で人前に立つことだってほぼないのに、これだけの大きなイベント、そりゃあ緊張もするよね。
それでも、挨拶や映画の内容に関するPRはしっかりとできていて、それでいて夏をテーマにした話題に際して「今年中学生になったばかりなので、初めての夏休みの宿題が大変でした」という子どもらしいコメントをして場を和ませたりしていました。
そんな様子に、めろめろ。だってかわいい。ほんとかわいい。
まずもうミニマムなサイズ感がかわいいし、佐藤健くんをはじめ、場慣れした役者さんたちのなかで、きょどきょどする初々しさがたまらなくかわいい。
双眼鏡覗き込みながらかわいいって20回くらい言った。ほんとかわいかった。

ただ、この時点ではただのミーハー心での「かわいい」であって、偉登にかわいいっていうのと同じくらい、わたしは「香川照之かわいい」って言ってたし「吉川晃司かわいい」って言ってた。おじさんたちかわいかったんだ。(笑)

その程度だった「かわいい」がレールを外れたのは舞台挨拶も終盤のフォトセッションのとき。
準備のためキャストは1度袖に戻ることになり、客席通路へ降りてきたのですが、このときわたしは幸運にも通路沿いの席にいました。
国際フォーラムを埋める5000人の観客の大半は女性で、そして彼女たちのほとんどは健くん目当てで来ていたので、当然、健くんに向けられる黄色い声援と、差し出される多くの手。
そんな中、わたしは偉登に手を差し出しました。
通り魔の供述みたいなこと言いますけど、別に誰でもよくって、側に来たから手を出した、くらいの軽い気持ちだったんだけど、そういう場に慣れてない12歳の少年は、自分に対して差し出された手に少しだけ驚いた顔をして逡巡した後、はにかんでおずおずと手を握り返してくれました。

その瞬間、あ、この子のこと応援していこ、と思ったのでした。

13歳のハローワーク」はちょっとだけ見てて「子役の子かわいいねー」「Jr.じゃないんだー」という会話を母と交わしたりはしてたのですが、それ以上なにということもなかった。
この日の開演前も、「あー弥彦役の子、ハロワに出てた子かー!」と思うくらいなものだった。
性格的なこととか、なにも知らない。
それでも、応援していきたいと思ってしまった。この子のこの先を見ていきたいと思ってしまった。
そのくらい、ストン、と落ちた。

帰宅後、2000年生まれと知ってさすがにちょっと戸惑ったけど、さすがにこれだけ下だったらどうでもいいやと開き直り、ショタコンBBAと化すことに決めました。
その後の偉登は思ったよりもなだらかな仕事ぶりで、なかなかメディアに出てこない間にどんどん見た目が変わってしまって、見る度驚く日々ですが、それもまたたのしくて、ショタコンBBAライフを満喫しています。

ストンと落ちて、この子のファンになろうと思ってから結構な月日が流れましたが、正直な話、いまだに性格的なこととかよく知りません。
雑誌のインタビューや個人のブログもなく、常に「現在」の状況が見えないままで、ジャニーズや蒼ちゃんのように公式側から供給されるものが余りにも少ないことにやきもきすることもあります。
それでも、あの日、この子がストンと胸の中に入ってきたときのことを思うと、それでもよいのかなと思っています。
これからも、痛いショタコンBBAは、遠くから気持ち悪い愛を注いでいく所存です。
そんな、決意表明。

 

いまタイトル見返して、偉登に恋しちゃってるみたいになってるけど、そんなことは決してない。(笑)
さすがにお縄にはなりたくない。(笑)